資産形成

2025年8月の金・プラチナ価格の推移

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1.金価格の推移と要因(2025年8月)

2025年8月の金価格ですが、8月に入ってしばらくは今年6月以降のレンジである$3,300~$3,400、円建て価格も15,700円~15,900円台で推移していました。その後夏季休暇シーズンも終わり、8月22日に行われたジャクソンホール会議でパウエルFRB議長が行った講演の内容が利下げを示唆する内容であり、9月のFOMCで少なくとも0.25%の利下げが行われるとの期待が強まったことをきっかけにドル売り・ゴールド買いの動きとなりました。その結果、8月最終週にはこれまでのレンジの上限であった$3,400を上回ると上昇に弾みがつき、月末には$3,450台まで上昇し、円建て価格も今年7月23日以来の史上最高値更新となる16,300円近辺まで上昇して終了しました。

今後の注目ポイントは以下になります。
・米金利の動向およびそれに伴う米ドル、株式市場の変動
・ロシアーウクライナの停戦へ向けた動きの進捗

日々の金市場の推移はこちらをチェック

2.プラチナ価格の推移と要因(2025年8月)

プラチナ価格は、7月半ばに1gあたり7,000円超えまで上昇したところで5月中旬以降からの上昇が一段落し、7月末は6,300円割れまで下落し終了していましたが、8月に入ってからはその下落の動きも落ち着き、6,200円台~6,400円台のレンジでの推移となり、月末には6,500円近くまで上昇して終了しました。

これまでの上昇要因であった中国やインドでの投資・宝飾用需要は価格の上昇とともに減退していったものの、プラチナ価格が底堅い動きとなったのは、上述の金価格の推移からもわかるようにゴールドが引き続き底堅い動きとなったことがプラチナにも波及したこと、長期的に見てプラチナ価格は金価格と比較して割安感が強いことが理由となっております。

以下は、ゴールドとプラチナの2013年3月から2025年8月までの価格推移を1つのチャートにまとめたものです。2015年4月から5月ころまでは、ゴールドとプラチナの価格は4,000円台のほぼ同じような水準で推移していました。しかし、それ以降はゴールド価格が底打ちし2019年6月から徐々に上昇トレンドとなり、年を追うごとに上昇の勢いが強まって現在は16,000円を超えておりますが、一方でプラチナ価格は2021年2月ころまで4,000円を下回る状態が続き、2022年に本格的に4,000円を上回る状態となったものの、本格的に上昇したのは2025年に入ってからになります。

約12年前はほぼ同じ水準であったものが、一時ゴールドの価格はプラチナの約3倍となるまで価格差が広がり、今年に入ってからプラチナもようやく上昇しておりますが、割安感はまだ続いております。クレジットカードではプラチナカードがゴールドカードより上位のステータスであり、かつてはゴールドよりも高い価格で取引されていました。ゴールドの上昇は中央銀行が外貨準備の一環として購入していることが理由であり、プラチナがかつてのようにゴールドを上回るとまでは言いませんが、現在の割安感から投資用・宝飾用としての価値が改めて見直される可能性を秘めております。

プラチナの市場レポートはこちらをチェック

3.ASAHI Online Storeでもプラチナ50g、100gの販売開始

\ASAHI Online Store 新商品情報/
2025年8月18日より、プラチナ50gバー・100gバーの販売を開始いたしました!

これまでよりも手に取りやすいサイズ展開となっており、
「購入のタイミングを分けたい」「まずは少量から始めたい」といったニーズにぴったりの製品です。
初めてプラチナをご検討される方にもおすすめです。

見た目はシルバーに似ていますが、プラチナは変色や経年劣化が起こりにくく、保管も安心。
長期保有にも適した素材です。

ぜひこの機会に、資産ポートフォリオへの新たな一手としてご検討ください。

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リサイクルを通じて再生されたASAHIのプラチナは、
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希少でありながら、環境にも配慮した新時代の投資先として注目を集めています。

まとめ

  • 8月29日に史上最高値更新となる16,300円近辺まで上昇
  • 長く4,000円を下回る状態が続いたプラチナが2025年に入ってから本格的に上昇
  • ASAHI Online Storeでは手に取りやすいプラチナ50gバー・100gバーを販売中