金は古くから資産や装飾品として重宝されてきましたが、近年は環境と社会的な視点を考慮した新しい選び方が注目されています。その中でもグリーンゴールドは、採掘から製造のプロセスにおいて環境負荷をできるだけ抑え、労働者の安全や地域社会にも配慮した金として認知されつつあります。
本記事では、グリーンゴールドの定義や通常の金との違い、投資としての魅力を解説しながら、エシカル投資の観点での価値についても考察していきます。さらに、アサヒメタルファインが取り組むグリーンゴールドの具体的な精錬・製造体制や、少額から始められる投資のメリットについてご紹介します。
1.グリーンゴールドとは?—環境と倫理に配慮した新しい金の選び方
グリーンゴールドは、環境保護や労働環境への配慮を重視した「新しい価値観の金」として注目が高まっています。従来の金とは異なる背景や特徴を持ち、投資対象としても評価が広がっています。ここでは、リサイクル由来の金について、その特徴や投資面での魅力について詳しく解説します。

リサイクル由来のグリーンゴールド
「グリーンゴールド」という言葉は、もともと金に銀を加えて淡い緑色を帯びる合金のカラーを指す名称でした。これは現在でもジュエリー業界で使われる意味です。
ただ最近では、環境に配慮した金を指す言葉として、使われるケースが増えており、「リサイクル由来の金」や「サステナブルな生産体制で製造された金」を表す言葉として、広まりつつあります。
都市鉱山から回収される金は、鉱山採掘による金と比べて二酸化炭素排出量が約10分の1とされ、森林伐採や土壌汚染、廃水処理などの環境リスクも大幅に低減されます。こうしたリサイクル由来の金は、環境配慮を前提とした生産体制を特徴とし、さらにマネーロンダリングやテロ資金供与などのサプライチェーンリスクへの対策、環境・労働安全衛生に関する法令遵守も重要な要素です。

希少性を競うだけの“資源としての金”から、環境保護や社会問題に寄与する「価値のある金」へと評価軸が広がっています。「グリーンゴールド」という言葉は、その流れを象徴するキーワードとして、今後さらに注目されるかもしれません。
通常の金との違いとは?
グリーンゴールドは、廃電子機器や工業製品など都市鉱山から回収された金を再精錬することで生産されるため、新たな採掘を必要とせず、資源循環型社会の構築に貢献します。これにより、CO₂排出量や水質汚染のリスクが大幅に低減され、ISO14001やSDGsに沿った環境配慮型プロセスが実現されています。
さらに、グリーンゴールドはリサイクル由来であることを証明する認証制度や透明なサプライチェーンを備え、倫理的な調達を保証します。これにより、生産プロセスの透明性と倫理性が確保され、従来の金とは異なる価値を持つ存在となっています。加えて、公正な賃金の提供や生活支援制度も組み込まれており、CSRやESG投資の観点からも高く評価されます。
品質や純度は通常の金と同等ですが、環境・社会・ガバナンスに配慮した「サステナブルな選択肢」として、ブランド価値を高める要素となっています。
投資対象としての注目ポイント
金は資産の分散先として古くから重宝されていますが、近年は環境保護や社会貢献を重視する投資家の需要が高まっており、グリーンゴールドはこうしたニーズに応える新しい選択肢です。従来型の金と同様に相場に連動した資産価値を持ちつつ、環境負荷の低減や人権への配慮といった倫理的側面を兼ね備えているため、より高い評価を受ける傾向があります。今後はサステナビリティやエシカル消費の潮流に後押しされ、グリーンゴールドの市場はさらに拡大することが期待されています。投資対象としての魅力は、単なる価値保存にとどまらず、社会的責任を果たす「持続可能な資産」としての側面にあります。
2.エシカル投資としての貴金属—資産形成と社会貢献の両立
金は古くから「価値の保存手段」として世界中で重宝されてきました。しかし近年、単なる資産保全にとどまらず、環境や社会への配慮を加えたエシカル投資が注目されています。こうした流れの中で、「グリーンゴールド」は、持続可能な資産形成を目指す投資家にとって魅力的な選択肢となっています。
これまでの投資は、純粋に経済的なリターンを求める側面が強く、資源採掘の現場や製造の過程での環境負荷や人権問題に目を向けるケースは限られていました。しかし近年、企業の環境・社会貢献度を評価するESG投資の拡大や、持続可能性をビジネスモデルに取り入れる流れが加速しており、金をはじめとする貴金属投資もこうした潮流に合わせて進化を遂げています。特にグリーンゴールドは、社会的・環境的なプラスのインパクトを生み出せる点が評価され、大きな注目を集めています。
エシカル投資とは?
エシカル投資とは、企業活動における環境・社会・ガバナンス(ESG)の要素を重視し、持続可能な取り組みを行う企業や製品を選んで投資を行う手法を指します。地球温暖化や人権侵害などの社会課題が深刻化する中で、投資家の間でも単なる収益追求にとどまらず、責任ある行動を促したいという意識が高まっています。こうしたエシカル投資の観点が、資産価値の安定性に加えて環境と社会に配慮したグリーンゴールドとの親和性を高めています。
貴金属投資がエシカルになり得る理由
1章で述べたように、「グリーンゴールド(金)」は都市鉱山から回収されたリサイクル金を用い、環境負荷を抑えたプロセスで製造されるため、従来の鉱山採掘による金と比べてCO₂排出量や自然破壊のリスクが大幅に低減されています。
この特徴こそが、貴金属投資をエシカルな選択肢へと変える理由です。従来の採掘では環境や人権面で深刻な課題が指摘されてきましたが、グリーンゴールドはそれらを解決する仕組みを備えています。
つまり、貴金属投資がエシカルになり得るのは、単なる資産価値の保持にとどまらず、環境負荷の低減と社会的責任の実現を同時に達成できるからです。投資家は、金という安定資産を保有しながら、持続可能な社会づくりに貢献することができます。

認証制度が支える信頼性
エシカルな金を選ぶ際には、国際的な認証制度の存在が重要となります。例えばジュエリー業界の責任あるビジネス基準を策定するRJC(Responsible Jewellery Council)は、採掘から加工、流通までのトレーサビリティと環境・社会的責任を確保するための指標を定めています。認証を取得している事業者の製品は、消費者や投資家が安心して手に取れるように情報が開示され、公平な価格設定にもつながります。
3.アサヒメタルファインの取り組み—未来につながるグリーンゴールドの提供
日本国内でも、環境と社会に配慮した金を提供する企業が増えており、当社アサヒメタルファインは先駆的な取り組みを行う企業の一つです。
多くの企業が今、環境負荷の低減と社会課題の改善を目指した取り組みを推進しています。その中でアサヒメタルファインは、グループ会社アサヒプリテックの高度な貴金属の分析・精製技術を最大限活用し、不純物元素を除去した高品位な貴金属地金を製造しております。ここでは、アサヒメタルファインが推進する環境配慮型の精錬技術、認証取得による透明性、そして少額から始められる投資のメリットについて解説します。
環境配慮型の精錬技術と製造体制
アサヒメタルファインおよび貴金属回収を行うアサヒプリテックでは、化学薬品の使用や廃棄物の排出をできるだけ抑えた環境負荷低減型の精錬技術を採用しています。さらに、再生可能エネルギーの活用や排水の浄化システムなど、工場全体でサステナブルな取り組みを継続的に実施。これにより、クリーンで安全な「グリーンゴールド」を安定的に供給できる体制を確立しています。
こうした技術革新は、単なる製造効率の向上にとどまらず、ISO14001やSDGsに準拠した環境配慮型プロセスとして、企業の社会的責任を果たす重要な要素となっています。
認証取得と透明性のある製品提供
当社アサヒメタルファインは、先述したRJC(Responsible Jewellery Council)認証などの国際的な第三者認証を取得し、原料調達から最終製品に至るまでのトレーサビリティと倫理性を確保しています。これにより、製品の製造過程での環境保護や労働条件が適切に管理されていることを証明し、投資家や消費者が安心して選択できる仕組みを提供しています。
さらに、工程情報の開示や品質保証体制の整備により、信頼性の高い「グリーンゴールド(金)」を市場に供給しています。こうした透明性は、エシカル投資やESG投資を重視する投資家にとって大きな魅力となります。
そのほか、世界的な認証機関であるLBMA(ロンドン貴金属市場協会)やLPPM(ロンドン・プラチナ・パラジウム市場)の認証も取得しています。
1gから始められる金投資
環境に配慮した製品を製造する当社アサヒメタルファインでは、初心者や小口投資家の方が少額から金投資を始められるサービスを提供しております。ASAHI Online Storeでは、現物の「ASAHIの豆金(1g)」を販売しており、金地金保管サービスASAHI Gold Clubでは、システム上で1gからご購入いただくことができます。

まとめ
- グリーンゴールドは、環境や社会に配慮した持続可能な投資先として注目
- 価値の安定した金への投資に、倫理・環境の視点をプラスすることで、ただの資産形成にとどまらない意義を持つ
- グリーンゴールドを選ぶことで、長期的な資産価値の保持はもちろん、社会貢献や地球環境の維持にもつながるため、今後ますますニーズが高まることが期待